イチゴを育ててみよう!

 

 

 こどもも大人も大好きな「イチゴ」。クリスマスが近づくと、クリスマスケーキ需要に伴いイチゴの生産量はピークになります。その後、徐々に値段が下がりながら市場に出回ってきます。とまあ、それはハウスで暖房をたいて育てている農家さんの話。さて、路地でイチゴを育てるとき実がなる季節はいつでしょう?それは、春です。暖かくなる4月から5月にかけてが本来のイチゴのシーズンです。だから、秋の終わりの10月〜11月から苗を育て始めると、約6ヶ月で実がなります。さあ、子どもと一緒に育ててみませんか?

 

<土と植木鉢を用意しよう>

 

・簡単なのは、ホームセンターで花や野菜用に売られている「培養土」を買うこと。「培養土」とは、土にたい肥や土壌改良材、元肥などを混ぜて売られているもの。安いものは、肥料があまり入っていないので自分で足して入れる。(今回は、イチゴなので肥料は別で用意しましょう。)プランター一杯分で200円から500円くらいで売っている。

 

・鉢は根っこが伸びないと大きくならないので、できるだけ大きいものがいいが、4号とか5号でも大丈夫。今回は部屋の中に置くので、材質やデザインは気に入ったものをどうぞ。

 

・鉢の中に培養土を先に半分入れておく。(根が張る下の部分には先に肥料を混ぜておく。)ポットから苗をひっくり返して出したら、鉢に入れる。その後に残りの土をかけるのだが、「クラウン」と呼ばれるギザギザの部分は土に埋めてはいけない(!)。ここから、新しい葉っぱが出てくるので、外に出しておく。小さい鉢の場合は欲張らずに一つだけ植える。45㎝プランターの場合は2〜3個植えても大丈夫。

 

 

<一番大切な肥料>


・さて、実を大きくする肥料は何でしょう?<リン酸(P)>ですね。イチゴ用肥料なんてものも今は売っていますが、化成肥料(白い丸いヤツ)を買うときには成分表を見て、リン酸分のパーセントが多いのを買いましょう。


・応用が利くようになると、葉っぱを大きくしたいとき、根っこを食べるものを作るときは肥料(葉肥・実肥・根肥)や土の状態(アルカリ性・酸性、土の質、水はけ等々・・・)を変えなきゃいけないと思うようになります。(達人になると、土の色を見たり感触だけでその土地の善し悪しがわかるようになりますよ。)

 

 

<管理>

 

・とにかく、暖かくないと花が咲きません。(花が咲いたら、実ができます。)なので、日当たりの良いあたたかい室内に置きます。暖房が効いているところは尚良し。ただし乾燥するので、水やりはこまめに必要になりますが、やり過ぎると腐ります。よく土を観察(!)して、土が乾いたら水をたっぷり鉢底から溢れるくらいやりましょう。(基本。)


・受粉作業は、本来なら「ハチ」さんや「ちょうちょ」さんの仕事ですが、室内には入ってこられないので、花が咲いたら筆で(無ければ指でもできますが、優しく!)花の中心にある雄しべと雌しべを、なでてくっつけてやりましょう。形のいいものができます。

 

・やることは、これだけ。あとは、イチゴができるのを楽しみに待ちましょう。

 

・増やし方は「ランナー」を伸ばしますが、これは夏以降の話。上手にイチゴができて、来年もやってみたい人はイチゴを処分せずに、やりかたを調べてみましょう。インターネットで 「イチゴ」「ランナー」「増やし方」 などで検索するといっぱい出てきます。