ダンゴムシ

 自然あそびの最大の醍醐味といってもいいでしょう。「さあ、生き物を飼ってみよう!」

 

 生き物を飼うことは、難しい…、と思っている方におすすめの生き物を今回は紹介します。幼稚園や保育園、近所の神社や公園、自宅の庭先にもいる、子ども達にとって身近な存在である「ダンゴムシ」を飼ってみませんか。

 

 ダンゴムシは鳴きません。臭いもありません。エサも何でも食べます。とても飼いやすい生き物なのです。1歳の子だって捕まえるのは簡単です。女の子はもちろん、男の子は特に面白がってくれますよ。

 

 

子ども達の憧れ「ダンゴムシ博士になろう!!」

 

 

<ダンゴムシのお家>

 

・じつは、ダンゴムシはツルツルしたところは登れない。だから、園にあるプラスチックのケース、タッパーやペットボトルの上部分を切り取って簡単にお家が作れる(フタはいりません)。

 

・中には、土(乾燥防止のため湿らせる)をしき腐葉土、枯れた落ち葉を入れます。ちなみに、腐葉土・枯れ葉はエサにもなるよ。

 

・ダンゴムシなど虫の多くは、明るいところが大嫌い。隠れるための日陰を(割れた植木鉢や板、ブロック等を使って)作ってあげてください。

 

・ダンゴムシは乾燥が苦手。エサがないより、乾燥で死んでしまうことが多いです。霧吹きをこまめに吹いてね。(ただし、湿気の多い季節はやり過ぎるとカビが生えるので注意!)

 

・エサは枯れ葉がメイン。でも、死んだ虫や段ボールでも意外と何でも食べる!煮干しやかつお節も食べるよ。いろいろなものをあげてみて。葉っぱも葉脈を残してきれいに食べるから、観察してみよう。


・オスとメスを一緒に入れると卵を産むよ!!

 

 

<オスとメスの見分け方>

 

・オスとメスの見分け方はとても簡単。でも、こんな簡単なことでも知らない人が結構いるんだ。メスは背中にカワイイ「黄色い模様」がある。


オスは背中が「真っ黒」すぐに見分けがつくよ。

<大きくなるときは?>

 

・脱皮を繰り返して大きくなる(なにかに似ているね)。

 

・白いダンゴムシを見つけたら脱皮の途中。よく観察してみよう。前半分を先に脱いで、その後に後ろ側半分を脱ぐよ。殻もすぐ食べてしまうから、なかなか見ることができない、珍しい状態なんだ。

 

 

<ダンゴムシって、昆虫?>

 

・昆虫の定義は、足が6本と羽が4枚ある(無いものもいる)こと等だけれど。では、ダンゴムシの足の数は…?数えてみると14本(7対ある。知ってた?まるちゃんは、まだ見たことないんだけど、産まれたばかりのダンゴムシは足の数が、脱皮後に比べ2本少ない12本らしい・・・?本当かな?)。

 

・それに硬い殻に覆われている。そう、甲殻類。つまり、エビやカニの仲間になる。だから、水の中に入れてもおぼれない(だから、乾燥に弱い)。ザリガニやカニと同じように卵はおなかにつく。

 

・丸くならないワラジムシ・フナムシが最も近い仲間(足の数や形が似ている)だけど、甲殻類なのに水の中で暮らしていないからか、正式名称は「オカダンゴムシ」とわざわざ陸(おか)と名前がついている。

 

・ちなみに、寒くなるとあまり動かなくなるから秋も終わりに近づいたら、捕まえたところへ帰してあげてね。「春になったら、また会おうね」と子ども達と一緒にお別れするといいよ。

 

 

<自然あそびは難しい?>

 

 難しい事なんて、何もない。特別な道具もいらないし、身の回りのものだけで子ども達と楽しめるもの(虫が嫌いな人は、植物だって大丈夫)はもっともっとたくさんある。季節によって、変化も楽しめる。とっても安上がりで(重要!)、おすすめの生き物をこれからも、紹介していく予定です。お楽しみに!

 

 おすすめのダンゴムシは、ぜひ飼ってみてね!(ちなみにまるちゃんは、こども達と飼育していて、500匹くらいまで増やしました・・・。だって、ヨーグルトのカップを持って、こども達と神社にいくと「すり切りいっぱい」ダンゴムシを捕まえて、「飼おうよ!」と、持ってくるものですから・・・。ちなみに、たまごを産んで、増えていくダンゴムシは無性に可愛いですよ。)